提供:国土交通省中部地方整備局
伊勢湾台風とほぼ同じコースをたどった大型の台風18号は平成21年10月8日、強い勢力を保ったまま愛知県の知多半島に上陸。中部・関東・東北の広い地域に被害をもたらしました。
台風18号は、強風とともに猛烈な雨ももたらしました。上陸前の10月5日午前6時から上陸後の8日午後12時までの東海地方における降水量は、三重県松阪市粥見で300mm、愛知県東海市東海で220.5mmを記録。三重県の雲出川では計画高水位を上回るなど、浸水被害が発生しました。また、津市では最大瞬間風速(37.3m/s)で吹き飛ばされたトタン屋根により、電柱が倒されました。愛知県知多市では、国道155号の東橋が出水により崩落するなどの被害が出ました。
名古屋港付近は、伊勢湾台風のときとは反対に進路の西側に位置したため被害が少なく、一方、進路の東側に位置した三河港では潮位が伊勢湾台風を上回り、神野埠頭に仮置されたコンテナが高潮により流出するなどの被害が発生しました。 ●台風進路図
国土交通省中部地方整備局河川部 |
計画高水位を上回った雲出川と地域の浸水状況(三重県津市) |
●雨量分布
気象庁 |
●各地域の最高潮位
|
|
知多市日長川国道155号東橋 提供:愛知県 |
|
蒲郡市浜町 提供:愛知県 |
三河港神野埠頭に仮置されたコンテナが高潮により流出(愛知県豊橋市) |
提供:国土交通省中部地方整備局 |