2月27日、マグニチュード8.6の地震がチリ中部沿岸で発生しました。チリで発生した地震としては、50年前の昭和35年、最大6メートルの津波となって日本各地に大きな被害をもたらしたチリ地震に次ぐ大規模なものです。
2月28日午後には、気象庁の大津波警報、津波警報などの発令を受けて鉄道24路線が全線、あるいは一部区間の運行を見合わせました。また、東名高速道路の一部区間など、高速・有料道路でも通行止めを実施しています。
中部地区では、三重県で避難勧告と避難指示が、愛知県と静岡県では避難勧告が発令されました。東海地方では最大2mの津波が予想されましたが、愛知県田原市の70cmが最高となっています。全国では、北海道根室市花咲港が1.0m、岩手県の久慈港で1.2mを記録し、水産関係に被害が発生しました。(被害総額は64億円(当時))
●各地域の最高潮位
内閣府 |
根室市花咲港での津波の到達 提供:根室市 |
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転覆した漁船(真珠区)養殖場(三重県南伊勢町阿曽浦) 提供:三重県 |
崩落した桟橋(真珠区)養殖場(三重県南伊勢町阿曽浦) 提供:三重県 |
津波警報により県道416号当目大橋陸閘の閉止(静岡県焼津市) |
津波が押し寄せた根室市花咲港の岸壁 提供:根室市 |