出典:国土交通省中部地方整備局河川部、国土交通省中部地方整備局沼津河川国道事務所
国土交通省中部地方整備局庄内川河川事務所、東京管区気象台
6月1日から3日午前中にかけて本州付近に停滞した梅雨前線に向かって、台風2号の暖かく湿った空気が流れ込んだため前線が活発化。西日本から東日本の太平洋側を中心に大雨となり、この地方では三重・愛知・静岡の3県に線状降水帯が発生しました。
東海地方では6月2日から3日にかけて雨が激しくなり、特に2日の夕方から夜にかけては非常に激しい雨が降り続き、豊川水系豊川の石田雨量観測所(愛知県新城市)では総雨量439㎜を記録しました。この様に、愛知県や静岡県、三重県など複数の観測地点で、1時間降水量や24時間降水量の観測史上1位の値が更新されるほどの大雨となり、線状降水帯が発生しました。また、この大雨によって、庄内川水系土岐川の土岐水位観測所(岐阜県土岐市)では令和3年8月出水と同規模の4.82mのピーク水位を、狩野川水系黄瀬川の本宿水位観測所(静岡県駿東郡)では氾濫危険水位を超える4.31mの水位が観測されています。 |
小坂井排水機場付近の内水による浸水被害 |
●地上天気図(6月2日12時)
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出典:気象庁 |
出水時の状況(6月2日 21時50分頃) |
出水時の状況 |
●解析雨量積算図 5月31日24時から3日24時の72時間積算 出典:東京管区気象台 |
●降雨の状況 (石田雨量観測所 豊川河口より27.6㎞) 出典:国土交通省 中部地方整備局 河川部 |
中部地方整備局が管理する河川では、菊川水系・豊川水系・矢作川水系・庄内川水系などで被災が確認されています。また、県管理河川では、敷地川堤防が決壊して約9.1haが浸水、土岐川では県道の路肩が約35mにわたって崩壊しました。
菊川左岸の護岸5.4㎞が崩壊 |
敷地川(静岡県磐田市敷地地内)の堤防決壊 |
土岐川(瑞浪市釜戸町地内)の路肩崩壊 |
中部地方整備局管内
出典:国土交通省 中部地方整備局 河川部 |
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出典:国土交通省中部地方整備局河川部、国土交通省中部地方整備局沼津河川国道事務所 |