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災とSeeing

名古屋大学 減災連携研究センター、(株)CBCテレビ、(株)中日新聞社、(一社)中部地域づくり協会 地域づくり技術研究所
災とSeeing(27)9.28豪雨災害

所在地

美濃加茂市役所:岐阜県美濃加茂市太田町3431-1
祐泉寺(ゆうせんじ):岐阜県美濃加茂市太田本町2-3-14
美濃加茂市立太田小学校:岐阜県美濃加茂市太田本町5丁目4-39
美濃加茂市民ミュージアム:岐阜県美濃加茂市蜂屋町上蜂屋3299-1
9.28豪雨災害を伝える石碑等:岐阜県美濃加茂市

■ 美濃加茂市役所
40年前の1983年(昭和58年)9月27日から28日にかけて、台風10号による豪雨が発生し、木曽川が氾濫、記録的な出水となりました。浸水面積は、美濃加茂市・坂祝町で合わせて290haとなり、深いところでは4メートル以上浸水しました。また、美濃加茂市では、死者1名、被災者6,196名の被害となりました。夜間の災害であったことから、避難・救助は困難を極めました。
美濃加茂市役所の正面玄関の脇には浸水位を示す石碑が建っており、市役所の東に隣接する美濃加茂市生涯学習センター(旧中央公民館)にも、当時の水位を表すテープが張られています。
美濃加茂市役所にある浸水位石碑

旧中央公民館(市役所横)の浸水位表示

旧中央公民館内の浸水位表示

■ 祐泉寺(ゆうせんじ)
木曽川の堤防沿いに位置する祐泉寺(ゆうせんじ)では、当時はまだ堤防が整備されていなかったこともあり、床上浸水が発生しました。現在でも、寺の本堂の柱には浸水位が表示されています。
祐泉寺(木曽川の堤防より撮影)

祐泉寺にある浸水位表示

災害前の祐泉寺周辺の写真

■ 美濃加茂市立太田小学校
木曽川からおよそ100メートルの場所に位置する太田小学校でも2メートル近い浸水被害があり、現在でも当時の浸水位を示す石碑などが残されています。

校内の浸水位石碑

校内の浸水位表示


学校前の逍遙(しょうよう)公園にある浸水位標柱
 

■ 美濃加茂市民ミュージアム
美濃加茂市民ミュージアムには、当時の被害写真や水に浸かった書類などが展示されています。また、市役所が浸水被害を受けたときに備えて、臨時の災害対策本部が設置できるようになっています。

美濃加茂市民ミュージアム

臨時の災害対策本部


ミュージアム内展示

ミュージアム内展示(当時の被害写真)
※展示資料は美濃加茂市民ミュージアム所蔵

■ 9.28豪雨災害を伝える石碑等
美濃加茂市には、その他にも災害の爪痕や石碑等が残されており、9.28豪雨災害の被害を伝えています。

中央体育館前の浸水位石碑

太田本町中山道沿いの浸水跡

■ 周辺地域のトピックス(太田宿 中山道会館)
中山道会館には、かつて中山道を旅する人々が一息つき、草鞋を脱いで疲れを癒やした太田宿の宿場町の面影が残っています。
中山道及び太田宿を中心に歴史・文化・みどころなどを紹介する展示室や太田宿の名物や美濃加茂市内の物産・採れたての生鮮食品等の販売コーナーなどがあります。また、シンボルツリーである「やどりぎ(エノキの大木)」は、愛の聖地パワースポットとなっています。


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